
今日は、これから動画編集を始めたい人向けの記事です。
ショート動画の編集に興味があるけど、実際にどのくらいの単価の案件で編集時間ってどのくらいかかっているんだろう?

そう疑問に思っている方の参考に、私の受託案件の実績を公開します。
この記事を読めば以下のことが分かります。
- ショート動画の単価と動画作成にかかる時間
編集者としての実績
まず、私の動画編集者としての経歴をお話ししておきます。
第一子の育休時に副業を始めたいと考えて動画編集を2022年12月に動画編集を始めました。
1年くらいはがっつりやっていて、1年で30万くらいの収入を得ていました。
また、編集者としてだけではなくて一時期はディレクターとしてディレクションにも携わっていました。
第一子の育休が終わって職場復帰した後も続けていたのですが、本業をフルタイムに戻したら時間がなさすぎて、持っていた案件を辞めてしまいました。

特にディレクターの作業は平日日中帯にクライアントや編集者さんと連絡をとったりする必要があるので副業で本業が忙しいとちょっとハードルを感じました。
主な編集動画はYouTube動画で、長尺・短尺色々な編集を50本以上は納品した実績があります。
そして、今回第二子の育休に入って、副業を再開する際に手っ取り早く月のキャッシュフローを黒字にするために少しだけ動画編集を再開しました。

今は、ショート動画に絞って案件を受託してる感じ。
一般的な動画編集案件はYouTube動画が多く、完成動画の長さが8分〜25分程度になります。
素材の尺は物にもよりますが15分〜40分くらいが一般的で、この素材動画をカットしてテロップつけてエフェクト(演出)を付けてとやっていくと、1本の動画を納品するのに1-3日かかるのが相場ですね。
今の私は他の副業にも取り組んでみたかったので今回はショート動画に絞って案件を受けています。
受託している案件の概要と単価
動画編集案件の受託方法

ちょっと話はそれますが、動画編集の案件の受託方法を簡単に紹介しておきます。
動画編集で案件を受託する方法はいくつかあります。
- クラウドソーシングサービスで受託
- 知り合いから受託
- 直接営業
- XなどのSNSで受託
単価は低いですが、手軽に案件を受託できるクラウドソーシングサービスを利用した受託が初心者の方にはオススメです。
クラウドソーシングサービスとは、クラウドワークスやランサーズといったお仕事を依頼したい人と受託したい人とを結びつけるプラットフォームです。
有名なのは「クラウドワークス」や「ランサーズ」ですね。
この2つは主には、動画編集を依頼したい側が案件を募集していて、編集者は案件に応募する形となります。
同じくクラウドソーシングサービスとして有名な「ココナラ」はどちらかというと編集者側が自分のサービスを売るページを持って、編集依頼が来るのを待つ形になります。
クラウドソーシングサービスでは、気軽に案件を受託できる分、初心者の方がまず利用を検討するプラットフォームであり、そのため受託したい人が多くなって単価が低くなる傾向にあります。
また、手数料をプラットフォーム事業者に取られてしまうのもデメリットです。
一方で、自分で営業をしなくて良い(案件に応募する形になる)ため手軽に副業を始めたい方の最初のステップとして利用されるのがいいと思います。
また、中にはちゃんとした単価を設定しているクライアントさんもいます。(そういった案件は倍率高めですが。)
今回紹介する案件情報
今回は3つの案件の単価と作業実績を紹介します。
- Youtubeショートのビジネス系動画
- 知り合いの個人事業主の方のサービス紹介動画(Instagram用)
- Youtubeショートの広告動画

私も以前はクラウドワークスで案件を受注していましたが手数料が高かったりするので、最終的には直契約が可能な、知り合い経由の紹介案件に絞って受託しています。
①Youtubeショートのビジネス系動画
型が完全に決まっていて元々の素材動画の尺が5分程度で、完成が60秒程度のものを1,500円/本で受けています。
演者が話している動画にテロップと演出をつけていきます。ちょっと凝った演出も含まれているのですが最初に1度作ってしまったテンプレートを使い回すことが可能です。
②知り合いの個人事業のサービス紹介動画
こちらも型が決まっていて、元々の素材動画の尺が2分程度で、完成が30秒程度のものを4,000円/本で受けています。
こちらの金額は先方から提示いただいた金額ですが、やはりローカルで受託した案件は単価が高くなる傾向にあると思います。
③Youtubeショートの広告動画
過去に受託していた案件なのですが、広告動画は単価が高いのでおまけで紹介しておきます。
構成に関する台本(指示書)が用意されてあって利用する動画素材用の写真も提供されます。
素材動画がなく、写真を繋ぎ合わせて動画を作成するので素材動画が存在しないのですが、完成が60秒程度のものを4,000円/本で受けていました。
こちらの案件は音声を機械音声で入れる必要があったので台本に記載されているとおりのセリフを音声にする作業も含まれていました。
ショート動画の編集にかかる時間
初回はテンプレの作成に時間がかかる
初回は、クライアントがどこまで作業指示や素材をくれるかにもよるのですが、やはり時間がそれなりにかかります。
参考動画のURLだけを渡されて「同じ感じで編集してください」と言われると似たようなテロップやエフェクト(演出)を自分で作成しないといけないのでその分の時間がかかるんですよね。
参考動画の編集ファイル(メジャーなのはAdobeのPremiereProのプロジェクトマネジメントと呼ばれる編集ファイル)をいただくことができれば元々ある(テロップなどの)素材を使用して作業ができるのでかなり効率的ですが、このパターンはあんまりないです。
クライアント直接(企業との直案件)だとクライアントもいろんな編集者さんに依頼しているのでそもそも編集ファイルを持っていないケースが多いですが、直案件ではなくどこかの編集チームから依頼される案件では編集者の品質を一定に保つために編集ファイルをいただけることも多いため、誰から案件を受託するかにもよってきます。
型が出来てしまえば単純作業化できる
初回はどうしてもテロップやエフェクトの作成、物によってはBGMの選曲などで時間がかかるのですが、一度型となるテンプレートさえ作ってしまえば後はルーティン作業化ができます。
また、作業も回数を重ねることに慣れてくるのでどんどん編集時間は短くなっていくかと思います。本記事では一度テンプレート(型)ができた後の作業時間を紹介します。
実際に編集にかかった時間
①Youtubeショートのビジネス系動画
こちらは参考動画があったのですが、素材は一切提供されず、また少々凝った演出もあったため、最初のテンプレート作りに少し時間がかかりました。
初回の動画作成では6時間くらいかかりました。

時給250円…。
ちなみに、案件を受託した直後は時給思考は捨てましょう。笑
会社員だとついつい時給換算してしまいがちですが、フリーランスとして働く場合は総合的な売上を意識すべきであり、初期の案件は費用対効果が少なくても作業投資だと思いましょう。
一度型ができたあとは、単純作業です。
本案件はまとめて5本など依頼されることが多いので、直近で5本編集するためににかかった実績時間を紹介します。
- カット(5本分):20分
- テロップ・BGM・SE・エフェクト(平均30分/本、5本分):150分
- 全体的な調整・動画の書き出し・アップロード・クライアントへのメール送信:60分
5本合計で230分でした。
ここから修正依頼が入るとまた修正してアップして…と時間が追加になりますが、この時は修正指摘なしだったので概ねこちらの時間になります。
トータルの時間が大体4時間だとすると時給は1,800円といったところでしょうか。
②知り合いの個人事業主のサービス紹介動画
こちらも最初の型ができるまでは結構時間を使いました。
知り合いからの依頼なので丁寧に何度も修正対応をしながら一緒に作り上げていったためです。
最初の1本は10時間くらいかかっていると思います。
2回目からは型が固定化されたので、編集にかかる時間は1時間程度です。
初稿提出後の修正も少しありますが、それを入れても1時間ちょっとくらいでは1本完了します。
③Youtubeショートの広告動画
広告動画は単価が高いのですが、使用する素材が多かったり演出も結構指定されているものが多いです。
ここまで紹介した動画とは異なり、以下の手順で動画を作成していました。
- 受領した画像のダウンロード
- 台本の確認
- 台本に沿って音声の作成
- 画像を繋ぎ合わせて動画にする
- テロップを追加
- エフェクトを追加
- 作成した音声・BGM・SE音の挿入
- 確認
慣れてきた頃の上記作業にかかる時間はトータル約2時間でした!
なれてきて単純作業になっても音声の作成やエフェクトも結構数を入れる必要があるので2時間くらいはかかっちゃうボリューム感です。

単価が4,000円なので、妥当な作業量だと思います。
まとめ
以上が、私がこれまでに実際に受注した案件の単価と作業時間でした。

作業量に対して単価は高いと思いましたか?安いと思いましたか?
今回紹介した金額は売上であり、税金や使用しているAdobeのソフト代が経費としてかかっているので利益はもう少し少なくなります。
個人的には自宅で隙間時間に取り組む副業としては、アリではないかと考えています。
ただ大量に受託しすぎると時間の切り売りで、他の副業ができなくなってしまうので、あくまでも毎月かかっている経費分を稼ぐくらいに留めようと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから動画編集をやりたいと考えている方の参考になれば幸いです!