動画編集歴2年の私が、底辺動画編集者の編集相場について、実体験を元にお伝えします。

あくまでも私の経験に基づくものなので1人の編集者の実績として参考にしてください
なお、ショート動画の編集にかかる時間については以下の記事で紹介しているので気になる方は参考にしてください。
参考
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【動画編集】受託案件のショート動画作成にかかった時間実績と単価を公開!
そう疑問に思っている方の参考に、私の受託案件の実績を公開します。 この記事を読めば以下のことが分かります。 ショート動画の単価と動画作成にかかる時間 編集者としての実績 まず、私の動画編集者としての経 ...
動画編集案件の受注方法
案件の取得方法によって単価が変わってくるので、受注方法ごとにどのくらいの単価で受注していたのかを紹介します。
主な案件の受注方法は以下のとおりです。
- クラウドソーシングサイト
- SNS(X)
- 知り合い・ローカル
クラウドソーシングサイト
ランサーズ、クラウドワークスといったクラウドソーシングサイトで募集している案件に応募する方法です。
この方法で案件を受託するメリットは、自分で営業をしなくても良いところです。
事前に案件の概要と単価が提示されているので、その中から選んで応募をすることになります。
クラウドソーシングサイトで受注する際のデメリットは
- 単価が安い
- 競争倍率が高い
- プラットフォームに手数料を取られる
ということが挙げられます。
営業の必要がなく、初心者でも応募しやすいので単価がめちゃめちゃ安いです。
また、実績作りのために案件を取りたい動画編集を始めたての初心者の応募も多いので競争倍率も高く初心者だと案件を受託すのに苦労することもあります。
さらには15〜20%程度の手数料をプラットフォームに取られるので、
ただでさえ単価が安いのにそこからさらに持っていかれます。

税金も考慮に入れると手元に残る金額は本当に少し…
実績作りのための案件獲得であればいいですが、副業収入として考えるのであればプラットフォーム経由での受注はあまりおすすめはしません。
実際に、過去に私が受注した案件単価は以下のとおりでした。(金額は消費税込み、システム利用料を引いた後の金額)
最後のYouTubeショート動画は、1本4,000円(税込4,400円)のクラウドソーシングサイトの案件の中では割と高案件だったのですが、システム利用料が引かれてしまうと残念な感じになってしまいました。
それでも約3,400円はクラウドソーシングサイトの中では単価が高い方?
SNS(X)での受注
Xで「動画編集者 募集」などで検索するとたくさん案件の募集の投稿を見つけることができます。
メリットは
- 自分で営業が不要
- 直接契約なので、手数料が取られない
が挙げられます。
デメリットは
- 単価が安い案件が多い(クラウドソーシングサイトよりは比較的マシ)
- 発注者の身元は保証されていないのでトラブル時は自分の責任
ですね。
クラウドソーシングサイトはプラットフォームが発注者の身元確認や契約の担保をしてくれますが、X経由の場合は個人間の取引になることが多く相手の身元の裏が取れないまま受注するケースも少なくありません。
そのため、報酬の未払いなどのトラブルがあっても資金回収できる可能性は低いと言えます。

実際にXでいくつか案件を受託しましたが未払いになるといったトラブルにあったことはないです
私がXで受託した案件は、素材尺20分以内で6,000千円、以降5分ごとにプラス1,000円という案件でした。
この金額に消費税を足した金額が売上になります。
知人などローカルでの受注
友人・知人からの依頼や、街の美容室や整体などに個人的に営業をかけるケースです。
クラウドソーシングサイトやXと違って、自分から営業する必要もあり少し受注のハードルは上がるかと思います。
メリットは
- 自分で価格を決められるので、案件単価が高い
- 身元が分かっている場合が多くトラブルも少ない
- 直接契約なので、手数料が取られない
デメリットは
- 自分で営業をする必要がある
といったところでしょうか。
実際に私はこのケースで30秒程度のショート動画を4,000円や5,000円で受託しています。
また、ちょっと異なるケースですが、動画編集仲間からの依頼で受けた案件もあります。
その時の実績は、
元素材12-15分程度、完成尺8-10分程度で7,000円でした。
単価を上げるには
編集だけだと、他の編集者との差別化を図れないためいつまでたっても低単価のままです。
単価を上げていくためには、撮影や企画、運用の一部を巻き取ったり、より高度な編集技術(Aeなど)を身につける必要があります。
または企業に直接営業するなどして直案件を得ることができれば単価を上げることができます。
周りの編集者仲間を見ても、そのように手を広げられた人はどんどん売り上げを伸ばしていますし、これらができない人はずっと低単価で案件を受け続けるしかないというのが実情です。
かくいう私も、低単価でかれこれ2年くらい請け負っている編集者の一人です(涙)。
私は、動画編集は完全なフロー型のビジネスだと思っているので、限られた時間を動画編集に全振りして月利5万円を達成するのは勿体無いと感じており、今くらいの低単価でもゆるく毎月の支出を賄えるくらい稼げれば十分と割り切ってやっています。
ちなみに、私は低単価の動画編集者ですがクラウドソーシングやXで受託する案件としては比較的高単価な案件を受託できている方だと思います。
本当に編集者の買いたたきのような悪質とも感じる低単価の案件がゴロゴロしているのが現状です。
完成尺5分で1,000円とか、YouTube動画編集完成尺10分で2,000円とか…。
初案件が取れない初心者狩り?かと思わせる低単価ですよね。
あまりにも低単価過ぎる案件は募集している発注者の信用(人間性)も疑わしいので、個人的には避けるべきだと考えています。
まとめ
案件の受託方法によって単価が変わってくる傾向にあります。
できるのであれば、3つ目に紹介したローカルで案件を受託する方法が1番高い単価で受託できる可能性が高いです。
しかし、動画編集を始めたてで、まだ実績を積み上げている段階なのであればクラウドワークスやX経由での案件もアリだと思います。
今回ご紹介したように「動画編集のみ」の案件だと、副業としてはかけた時間に対して十分な対価が得られないのが動画編集という副業の実態です。
そのため、+αのスキルを身につけたりして単価を上げるなどの工夫が必要です。
ただ、月収5万円程度であれば、YouTube動画編集を仮に単価5,000円で受託して10本やれば達成できるので、力技で達成できなくなないと思います。
(使用するソフト代と支払う税金を考慮すると、月利5万円を目指すのであればもう少し案件数が必要ですが。)
以上です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。これから動画編集を始めようと思っている方の参考になれば幸いです。